「自動税金徴収マシーン」
〜前回のつづき〜
一方サラリーマンの場合はどうするか?
税務署=国とか市区町村に会社が報告しています。
毎月の天引きも会社がしています。
税金の徴収係や報告係を会社がやらされています。
毎月税金をざっくり天引きしてることを
『源泉徴収』と言います。
聞いた事有るんじゃないですか?
あなたも勤めてたら確実にされてるはずです。
額面は30万円の給料をもらってるけど
手取りが25万円とか良く言いますよね?
それは源泉徴収をされているからです。
(源泉徴収の仕組み 出典:リベラルアーツ大学)
給料でもらっている収入の川が有って
そこから自分の手元に来る前に
先に徴収マシーンで吸い取られているんですよね。
これが源泉徴収=自動税金徴収マシーンです。
●源泉徴収の歴史
わざわざなぜ源泉徴収をするんだという話ですが
各自が確定申告したらいいのでは?
個人事業主みたいに全員が手取りとか分けずに30万円の給料だったら
額面通り30万円各自に給料を払って
みんなも受け取って
・今年いくらもうけたよ
・今年こんな経費があったよ
・いくら収入があったよ
国に報告したらいいじゃないですか。
その方が仕組みとしてはシンプルですよね?
でもそれを国が許してくれない訳ですよ。
本来は各自が確定申告で申告するべきなんですけど
『源泉』から『徴収』する訳ですよ。
みんなから税金を徴収したいんですけど
仮に一億人が申告したら税務署は対応しきれないですよね?
人数が多くて。
たくさん税金を払わない人が出てきてしまいます。
だからどうしたら効率よく税金を取れるか考えた訳です。
(源泉徴収とは 出典:リベラルアーツ大学)
そしたら源泉=所得が発生する場所から先に徴収してしまおう。
どうですか?これ。
要は源泉=給料ですよ。
会社に徴収係をやらせれば
皆んなに給料を支払う前に先にそこから徴収してしまえば
一万人とか千人とか社員がいる会社ありますよね?
そこから代わりに徴収係をやらせたら
全員から申告させなくて済むじゃないですか。
効率よく徴収できるし。
収入の川の源泉の近くに
「ほいっ」
と設置された訳ですよ。
いやースゴイですよね。
本来全員確定申告でいい筈なんですけど
もともとなぜ始まったかというと
戦時中に軍費を調達するのに効率よくお金を集めようという事で
ナチスドイツを見習って始まった制度なんです。
(出典:Wikipedia)
戦争は終わってるけど
こんなに効率よく税金を徴収できる仕組みはないという事で
いまだに続いてるんですよね。
〜〜〜つづく〜〜〜
Special Thanks college president Ryo.